介護保険制度が始まって15年、安心して老後を暮せるという理念は今、
大きく揺らいでいます。平成28年1月4日の報道では、人口増加数が
全国1位の福岡市でも経済活動の中核となる生産年齢人口(15歳~64歳)
が減少し始めたそうです。このことは今、頭を悩ませている高齢者を支える、
介護職員の人材不足にも現れています。現在どこの施設においても必要な
人材はなかなか集まりにくくなっています。せっかく新しい施設を作っても
職員が集まらず。人員配置を満たした入所の範囲内に抑え、空きベッドの
居室を休業している施設が増えているそうです。今後、超高齢社会を支える
世代の先細りを考えると、それを踏まえた制度に改善し、社会保障政策を
抜本的に見直されるように望みます。
当施設はお陰様で、今年6月に34周年を迎えます。その間、ご利用者様の生活を
支えてきたという貴重な経験を生かし、今後とも、利用者様にやさしいサービスを
展開していきます。私たちは、皆様の側にいるからできることを、これからも
真摯に考え続けてまいります。
特別養護老人ホーム山翠園
施設長 深山 満男
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